王子様にご注意を。
「ねえ 、涼 !!」
ボーッとしてたら突然未妃の俺を呼ぶ声がして、我に返る。
「あぁ…どうした?」
「涼のお弁当、お母さんが作ってるの?って聞いてるんだけど、さっきからボーッとしてるし、大丈夫?」
「ごめんごめん、ちょっと考え事」
「ふ〜ん…?で、お弁当お母さんが作ってるの?」
「いや?俺が作ってるけど?」
もともと料理作るのは好きだし、お袋はそれ知ってるから、わざわざ早起きして弁当作る手間も省けていいわあ〜とか言ってるし…
ついでに高校に入ってからは俺が朝食作るハメになったけどな…(笑)
まあ、中学まで誰よりも早起きして朝食作ってくれてたんだし、それくらい親孝行だろって思ってるから苦じゃないけど。
「え?!涼、料理出来るんだ!凄い!」
普通だと思ってた事に、未妃は目を輝かせて俺を褒める。
何か、くすぐったいような気持ちになった。
「フツーじゃね?」
「そんな事無い!あたし女の子のくせに料理できないし!」
俺の言葉に食い気味に反論してきた。
てか、未妃料理出来ないのかよ…(笑)
何でも出来そうなのに、新たな発見だな 〜
「涼のお弁当、バランス良さそうだし柚のお弁当以外で感動したの初めて!」
「お前、お弁当で感動するのかよ(笑)」
「なっ…!別にいいでしょ!」
コロコロ表情変わって 、未妃って本当におもしれえ〜(笑)