王子様にご注意を。
それからお昼休みは終わり、放課後になった。
委員会から戻ってきた北条に未妃がお弁当の事を話すと
アッサリと北条は許可した。
_____
「…で、俺を誘ったと?」
「そ、俺の腐れ仲はお前しか居ねえし、他の奴らは俺のこと良く思ってねえ奴が多いし」
「まあ、校内人気2トップとだし、俺も悪い気しないし、別にいいけどさ」
何て言いながら俺の机に頬杖つく奴は
矢澤遙 (ヤザワハルカ)。
茶髪の少し伸びた髪にクリっとしたぱっちり2重の色素の薄い瞳。美白の肌に薄い唇。鼻は高くはないが綺麗。
傍から見れば女子のような顔立ちで、制服を着ていなければ多分女の子だと間違われるであろう容姿の持ち主だ。
しかも名前は遙と言うこともあり、小学校や幼稚園の時は本人はかなり困っていた。
中学に上がり学ランを着ていれば安心だと思ったが、女子には可愛いと群れを作られ、先輩方には可愛がられ、遂には男に告られる始末だ。
まあ、俺は幼稚園児の頃からコイツと居るし、何とも思わないけど。
「それより、涼ちゃん浮くんじゃない?」
何て、ニヤニヤする遙。
つーか、その涼ちゃんっての辞めろよ!!
「は?何で?」
「周りから見ればハーレム状態じゃん?(笑)」
「んまぁ、そうだけど遙は男だろ。大丈夫じゃね?」
「まあね〜。涼が良いなら俺は全然構わないよ」
「んじゃ、決定な〜、宜しく」