(続編)キスより先なんてさせない
ムカツク男

―KENTA―

あのバレンタインの日からもう半月以上経った。

もう7月で季節は、夏。

外は、暑い。

後、ちょっとで夏休み。

今年は、陽菜とどこ行こうかな?

楽しみだな。

陽菜と旅行とか行っちゃったり……

ああ、ほんと早く夏休みにならないかな?

俺は、授業中そんな事ばっか考えてた。

バシッ

「こら、小林。何、ニヤニヤしてるんだ。気持ち、悪いぞ。ちゃんと授業、受けろ」

考え事してる俺に担任が教科書でバシッと俺の頭を強く叩いた。

痛てぇ。

強く叩きすぎ。

ちょっと考え事、しただけなのに……

でも、担任に逆らうと帰ってめんどくさい。

「すいませんでした……」

だから俺は、素直に担任に謝った。

「おっ、小林。素直じゃないか。そうそう、しっかり反省するんだぞ」

担任は、そう言って再び授業を進めた。

俺は、ちゃんと教科書を開いて担任の話を聞いていた。

いつもノートに落書きばっかしてた俺だけど、今回は真面目に授業を受けた。

ノートもギッチリ書いた。

よしっ、これならいいだろ。

俺は、そう思ってノートを閉じた。

それにしてもお腹、空いたな。

早く昼休みにならないっかな。

キンコーンカンコーン……

予鈴が鳴った。

やっと授業が終わった。

やっと昼ご飯食べれる。

陽菜の所に行こうっと。

俺は、陽菜のクラスに行った。


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