(続編)キスより先なんてさせない
「全然、よくねぇし。って言うかさっきお前に女子から貰ったチョコ、やったじゃん。あんだけありゃーいいじゃん。って言うか食べれるのか? 」

「そっか。まぁ、お前には日々野さんが居るもんな。日々野さんに怒られるから俺にチョコ渡したんだろ? まぁ、仕方ないけどな。おお、それは大丈夫。心配してくれてありがとな。何にも貰ってないやつに分けたから」

星也が言った。

「まぁ、そうだよ。それに俺、陽菜以外にチョコ貰っても嬉しくないし食べたくもない。おお、そっか。それならよかった」

「まぁ、お前は日比野さん一筋だもんな。あんだけ女子に騒がれてるのに……お前、幸せだな。女子にモテて」

俺は、陽菜一筋。

他の女なんか考えられないし。

第一、俺女子にモテても嬉しくないし。

まぁ、他の男からしては女子にモテたいのはよく分かるけど……

「おお、そうだよ。陽菜以外の女なんか考えられないし。って言うかお前もモテてるじゃん。まぁ、周りから見たらそう見えるかもな」

俺は、言った。

「そうだよなって言うか俺、モテてないし」

星也は、必死に手を振ってた。

しかも顔、赤いし……

さては、好きな女からチョコでも貰ったとか?

「プッ。星也、顔真っ赤だし。さては、好きな女からチョコ貰ったとか? 」

俺がからかって言うと星也は、更に顔が真っ赤になって俯いて言った。

「まぁ、そうだよ……」

やっぱりな。

普段、モテたい星也が好きでもない女に貰っても照れるわけないよな。

「やっぱりな。で、ちゃんとその子に気持ち伝えたのか? 」

「まぁ、それなりに……」

星也が頭をポリポリかいて言った。

「おっ、星也のわりにはやるじゃん。よかったな」

俺がそう言うと星也は、「俺にしてはって失礼だな。でも、ありがとな。って言うかそうゆう健太は、日々野さんからチョコ貰ったんだよな? 」と言った。

俺は、その言葉に一瞬、固まった。

星也は、その異変に気づいて言った。

「もしかしてチョコ、貰ってないのか? でも、彼氏なんだし後から貰えるだろ」

星也は、多分俺にフォローしている。

でも、陽菜からチョコ貰えるかな?

怒らせたし……

それに陽菜に無視されてるし……
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