(続編)キスより先なんてさせない
すると陽菜は、「そんなのないから」と言った。

「嘘、付くなよ。可奈ちゃんから聞いた。でも、その大事な話は言ってくれなかった。だから言えよ……ちゃんと聞くから……」

「ここでは、言えない」

陽菜が言った。

「じゃあ、俺ンちで話そう」

「うん……」

俺と陽菜は、一緒に帰った。

俺の家に着いた。

「おじゃまします」

陽菜は、そう言って俺ンちに入る。

「今は、誰も居ないって」

「いいの」

俺と陽菜は、俺の部屋に行った。

「何か飲み物でも居る? 」

「あっ、うん。私、カルピスがいい」

「おう、分かった。じゃあ、そこで座ってろよ」

俺は、そう言ってジュースを取りに行った。

「陽菜、ジュース持って来たよ」

俺は、そう言って部屋に入った。

「痛い……」

陽菜は、倒れこんでお腹を押さえてた。

「陽菜、大丈夫か? 」

俺は、陽菜に声かけた。

「平気……大丈夫だよ……」

陽菜の大丈夫は、大丈夫じゃない。

「取り合えず、俺救急車呼ぶから」

「呼ばなくていいから」

陽菜が言った。

でも、大丈夫じゃないだろ?

心配なんだよ……

「いいから。とにかく陽菜は、そのままで居て」

俺は、急いで救急車を呼んだ。

ピーポピーポ……

救急車は、すぐに来た。

陽菜は、病院に運ばれた。
< 19 / 23 >

この作品をシェア

pagetop