kiss of lilyー先生との甘い関係ー
「えープリントや資料等を閉まってください。まもなく試験が開始します。制限時間は90分。途中退出は試験開始後30分から60分までの三十分間のみです。なおカンニングや替え玉が見つかった場合は、このテストに限らず夏学期の単位が全て無効になるのでくれぐれも変な気を起こさないように」
副教官がマイク越しに注意事項を述べたあと、水樹先生が試験問題を持って前扉から入って来た。
先生はいつもみたいに窓側の十列目に目をやって…ちょっと焦っているみたいだった。
副教官に問題用紙を半分渡して、自身はドア側の列にそれを配り始めた。生徒数を数えて、その分だけ用紙を通路側に座っている生徒に渡す。
そして彼が、はい、と渡す瞬間に目があった。
水樹先生はわずかにはっとして”まったく…頼むからからかわないでくれ”と言わんばかりにわたしに問題用紙の束を渡した。
副教官がマイク越しに注意事項を述べたあと、水樹先生が試験問題を持って前扉から入って来た。
先生はいつもみたいに窓側の十列目に目をやって…ちょっと焦っているみたいだった。
副教官に問題用紙を半分渡して、自身はドア側の列にそれを配り始めた。生徒数を数えて、その分だけ用紙を通路側に座っている生徒に渡す。
そして彼が、はい、と渡す瞬間に目があった。
水樹先生はわずかにはっとして”まったく…頼むからからかわないでくれ”と言わんばかりにわたしに問題用紙の束を渡した。