やさしいあなたの虜


「そういえばさ、京君と真瀬君はいつから一緒なの?」

学校でも部活でも一緒にいるところをよく見るから。

「俺と美琴は中学の頃からの仲だよ。」

「そうなんだ。俺はてっきり幼馴染かなんかとだと思ってた。」

たしかに、それは私も思った。

バスケしてる時もびっくりするくらい息ぴったりだし。

「美琴の運動神経は中学の頃からずば抜けててさ、それに加えこの顔だから入学したころからモテモテだったよね。」


「おい京。余計なこと言わなくていいだろ。」

「いいよな、モテル男は。俺に運動神経かルックスどっちか譲ってほしいぜ。」

なんて言いながら小出田君はきたばかりのハンバーグを口に運んだ。

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