出会いと別れの季節

「アミちん♪一緒かえらん??」


ロッカーでぴかぴかのローファーに履き替えていた私の背中に


ユウカの手が軽く触れる。


私は、思い切り笑顔をつくった。


「うん!かえろーかえろー♪」



自転車通学だったユウカは、電車通学の私を


駅まで送ってくれた。



2人乗りをしたのは、はじめてじゃなかったけれど、


中学時代の元カレを思い出した。


自転車に乗りながら笑って話しかけてくれているのは、


元カレじゃなくてユウカ・・・



「・・・み?アーミ??」


ユウカの高い声に私は、はっと我に返った。


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