出会いと別れの季節
「ん?!あ、ごめんごめん。」
「だいじょーぶ??結構ぼーっとしてたみたいやけど。」
「うん!へーきやよん♪」
「そっかそっかぁ♪」
標準語に慣れないに関西弁を交わらす。
もう奈良にきてだいぶ経つのに・・・
東京の標準語が、頭からなかなか離れないでいた。
できれば、忘れたくない。
お父さんとお母さんを心の中でも失いそうだったから・・・
無事、駅についた頃にはユウカと私は
過去のいろんな恋バナをしていた。
「え~、じゃぁアミちんは、今までその1人の
男子としか付き合ったことないんやぁ・・・」
「うん~。なんかね、あんまり男が好きになれんの。」
私は、荷台からゆっくりと体を降ろしながら言った。
「そうなんやぁ。ユウカ、めっちゃいっぱいおったよ♪
最高で8股してたもん★」
・・・はっ、8股!!??
私は息をのんだ。
誇らしげに指を折りながら元カレの人数を
数えていくユウカが、羨ましくて仕方なかった。