出会いと別れの季節

「ん?!あ、ごめんごめん。」


「だいじょーぶ??結構ぼーっとしてたみたいやけど。」


「うん!へーきやよん♪」


「そっかそっかぁ♪」


標準語に慣れないに関西弁を交わらす。


もう奈良にきてだいぶ経つのに・・・


東京の標準語が、頭からなかなか離れないでいた。


できれば、忘れたくない。


お父さんとお母さんを心の中でも失いそうだったから・・・



無事、駅についた頃にはユウカと私は


過去のいろんな恋バナをしていた。


「え~、じゃぁアミちんは、今までその1人の


男子としか付き合ったことないんやぁ・・・」



「うん~。なんかね、あんまり男が好きになれんの。」


私は、荷台からゆっくりと体を降ろしながら言った。


「そうなんやぁ。ユウカ、めっちゃいっぱいおったよ♪


最高で8股してたもん★」



・・・はっ、8股!!??



私は息をのんだ。



誇らしげに指を折りながら元カレの人数を


数えていくユウカが、羨ましくて仕方なかった。


< 23 / 75 >

この作品をシェア

pagetop