出会いと別れの季節
「ただいま~」
玄関でローファーを脱ぎながら言う。
ふと、ある1足の白いハイヒールが目にとまる。
誰かお客さんかな・・・
挨拶だけでもしなくちゃと思い、
私は、自分の部屋ではなく、リビングのほうへむかった。
リビングからは、おばあちゃんと若い女性の笑い声が聞こえてくる。
でも、次の一言でお客さんの正体がわかった。
「まったく~、幸せでよかったよ、ユミ。」
ゆみ??
私は、肩にかけていたスクールバッグをすとんと床に落とした。
そして、リビングの扉を勢いよく開けた。
「おねえちゃんっ!?」