出会いと別れの季節

テーブルを囲んでおばあちゃんの正面に座っているのは・・・


やっぱり、お姉ちゃんだった。



お姉ちゃんは、目をまんまるにしていたが、


しばらくして目を細めて微笑んだ。


「アミ~!!久しぶりね♪」


「なんで!?なんでここにいるの!?」


私は、東京にいるはずの姉とにこにこ微笑んでいるおばあちゃんを


交代ごうたい見た。


お姉ちゃんは、出されていた湯のみを手にとった。


「ごめんね、驚かせちゃって。様子みにきたの。」


「よ、ようす??」


「そう。アミは、元気で学校いってるかな~って。」



「だからって、普通、東京から奈良に来る!?


往復代けっこうかかんじゃん!それくらいの事なら


手紙出したり、電話で聞いた方がずっと安いよ!?」


つい大声で叫んでしまった興奮気味の私に


お姉ちゃんは、少し表情を曇らせた。


「・・・そうだよね。」



おねえちゃん・・・?
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