出会いと別れの季節
姉想
「子供が・・・死んじゃった。」
ほら・・・
だから、ききたくなかった
「おなかいたくなって・・・病院いったら
赤ちゃん、お腹のなかで死んじゃってた。」
「おばあちゃんには話した?」
お姉ちゃんは大きな瞳に涙を浮かべながら大きくうなづく。
「どうしたらいいかわかんなくて、おばあちゃんなら
助けてくれるかもっておもって・・・ここにきた。」
私は、視線をお姉ちゃんのお腹に移した。
3ヶ月目に入るころだったのにね・・・
私の胸は、複雑な気持ちでいっぱいになった。
お姉ちゃんは、明日東京に帰る予定らしく、
今日は、ここで泊まるらしい。
そのあとも、私達は今までの出来事を互いに
正直に話し合った。
眠りについたのは、明け方だった。