出会いと別れの季節
「ユミ、アミ、朝食できたでな。」
おばあちゃんの声に目を覚ます私達。
ゆうべ、寝るのが遅すぎたのか頭がくらくらする。
寝不足だ・・・。
私は、お姉ちゃんの腫れた目をみて
ゆうべのことを思い出していた。
赤ちゃんがいなくなってしまった。
とても怖くて、だけど何処か悲しい・・・
命は、大切だけど、すごく怖いものなんだって・・・
そうおもった。
ゆっくり朝食を済ませ、私はお姉ちゃんの
荷物の準備を手伝っていた。
「あっというまやったね。」
ぼそっとつぶやく私にお姉ちゃんはにこっと笑った。
「でもさ、また会えるんだから寂しくないよ。
困ったらすぐここに来るから。」
お姉ちゃんは舌を出してくしゃっとした笑顔をみせた。
その笑顔が、どれだけ私を安心させてくれたか・・・