出会いと別れの季節
ユウマの自転車の後ろに乗って私達は、学校へと向かう。
私は、少し声を強めて言った。
「なんで突然家まで来たの?!ビックリしたし。」
「すまんすま~ん!!一緒に行きたかったんやし。」
「それならいいけどなぁー。」
「それに・・・」
ユウマの声のトーンが下がる。
「なんなん?」
私はユウマの背中を見つめる。
「・・・いやっ、何もゆーてへん!」
「は??」
「はよ、いかな遅刻やでなぁ!!」
そう叫んでユウマは、ペダルを思い切りこぎだした。
スピードがぐんぐん上がる。
「きゃぁ!!!!怖いって!!!!」
キャアキャア笑って私達は無事学校に到着した。