出会いと別れの季節

心音


無理やりな笑顔をつくってるのがばれたのか


彼は、すっとガッチリとした両腕で


小さな私の体を抱きしめた。



「・・・!!ちょっユウマ!?」


焦る私とは正反対に落ち着いた声で囁く彼。



「付き合おう」



「・・・・え」




あまりに突然だった。




驚きの連続で涙が溢れた。



お構いなしに彼は続ける。




「絶対大切にする。お前が好きや。」




私は彼の広い背中に手を回した。




< 64 / 75 >

この作品をシェア

pagetop