出会いと別れの季節
ユウマの心臓の音・・・
早くなってく・・・
嬉しくなって、安心して、
私は涙を頬に飾りながら言った。
「好き。」
彼は、更に私をきつく抱きしめる。
「私は、ユウマが・・・大好きですっ」
すると、彼の鼓動がまた一段と早まるのがわかった。
そして、一度彼は、私の体を引き離して
照れくさそうにうつむき加減で言った。
「どんくらい・・・?」
私は、唖然としていたが、
ぷっと吹き出した。
「な、なんで笑うんやいっ!?」
恥ずかしがって赤面する彼を前にして
自分の細い両手を精一杯に大きく広げた。
「これぐらい大好きだよっ!!」