出会いと別れの季節

空が朱色に染まってく・・・



ユウマの自転車の荷台に座りながら空を見つめる私。



「2週間後から合宿だねぇ」



「おう」



「部屋割りってやっぱり男女別々なんかなぁ」



「そうやろな」



いつもと変わりない友達みたいな会話。




でも、ここからは、恋人同士の会話になった。



「私、ユウマと一緒の部屋がいいなぁ」



「阿呆かっ!」



「だってぇ、ユウマのそばにおりたいもんっ」



そう叫んで私は、二人乗りをしているのも忘れて



大きく身を乗り出してしまった。




「おまっ、ばかっ!!」




ユウマの声と共に自転車がぐらぐらと左右に揺れだす。




「「ぅわあぁあああぁぁあ~ぁっ」」




がっしゃーーーーーんっ




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