出会いと別れの季節

振り返ると優しい笑顔。


「送ってくゆうとるやんけ。乗れ。」



「え・・・」



私は、ユウマにせかされて荷台にちょこんと座った。



短いスカートからのぞく素足に桜の花びらが飾られてる。



もうすぐで桜はぜんぶ散っちゃうんかな





学校に着くとユウカの姿が目に入った。


こちらを見ている。



私は気まずくなった。



そんなことも知らないユウマは



軽々と私に笑いかけてくる。



私は素っ気無い態度をとって見せたが


ユウカには伝わらなかったみたいで


ぷいと視線を背けて歩いていった。
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