出会いと別れの季節

教室につくなり私達は、まだ爆笑していた。



校長のチェリーが効いたのだ。




「あっははははは!チェリーってなんだよぉ!」



「ぎゃはははは!!それ以上ゆわんでぇっはは!!」


よろけながら、腹を押さえながら、涙を流しながら、



私達は人の目線も気にせずそれぞれの席についた。



席についてもユウマは、まだ顔を机に伏せて



肩を震わせている。



つられて私も笑いそうになったが、



教室の黒板を見たときはさすがに笑えなかった。



【ゆうま*あみ カップル成立♪♪】



まっさらな黒板にカラフルなチョークででかでかと書かれていた。



私は目が点になりながら



周りの人たちの顔を見渡した。



白い目・・・



冷たい表情・・・



あれれ?なんだかこの空気は味わったことないぞ?



私はどうしていいのかわからず



とりあえず隣で腹を押さえて顔を伏せているユウマに



黒板を見るよう伝えた。
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