あい、君。





教室に戻り、先生が明日のことを話す。


そして、お昼になる前に学校はおわった。


さぁて…帰るとするかな。

って、あ…自転車ないのか。

歩いて帰るのはダルいなぁ。



鞄を背負って席を立ち上がる。


ドアを潜ろうとすると、後ろから呼び止められた。




「奏斗!これから親睦会っつってカラオケにいくんだけど、お前もこない?」


翼だった。


んー、カラオケか…。

あんまり乗り気しないけど、親睦会だし。



「行くよ。」


「よーし!!奏斗追加ね!今何人集まった?」



15人!と後ろの方で女子の声がする。


さすが翼。

フレンドリーでうらやましい。




カラオケにいく面子をボーと見てると、いきなり後ろから突進された。


!?


なんだ!?



後ろを振り向くと、それは朝の少女だった。



「あ、…朝の…。どうしたの?」



彼女は少し震えながら僕の胸に顔を寄せてきた。


やばい、こんなかわいい子に寄られて心臓が……じゃなくて。



周りも僕に注目してるし、何とかして離れてもらわないと…。






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