君は俺のもの




だれもいなくなった部屋の真ん中



さっきまでの空気はどこへいったのか、

乾き切ってる空気―






ツー と頬に涙が伝う

さっきまでの熱は もうない。






そして 糸が切れたように






「か・・・い・・・と・・・っ・・・」



心の声とともに大量の涙が溢れ出す









キスをした海斗の顔が浮かぶ


あのときのときめき 期待






すべての感情が胸に流れ込んでくる







拭われた唇

ごめんな とつぶやき 消された 事実―









あなたにとって わたしは そういう存在なんだ―



そんなのわかってた





それなのに どうしてこんなに胸が苦しいの―













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