君は俺のもの
海斗は 女の子の手を優しくとると
「めっちゃ綺麗な色だな」
なんて、まるで王子様みたいにしてる
女の子の爪は
海のような青色にデコレーションされてる
たしかに本当に綺麗な色で
私もそれを見つめた
「あっ! 気づいてくれた??♡
これね、海斗の好きな青色だよ!」
照れた女の子は自分の手を大事そうに抱きしめる
「そうゆうの嬉しいわー、ありがとう」
「いえいえ//」
そんな二人を見て 下を向く
目に映ったのは
絆創膏だらけの 私の手―
思わず つよく手を握ると
手の中で 絆創膏がくしゃっと音を立てた――