君は俺のもの




『むり、いらねぇ』


それだけの言葉で君を傷つける



芹那は 笑って 『ごめんごめん』なんて言うけど

そのひとつ前の表情が泣きそうなくらい苦しんでる







そして 必ず明日も作ってくるんだろーなって

1年もこの関係でいれば そんなことくらいわかる。




だから 俺は 食堂にした



そして きっとこれが正解だったんだと




うしろから静かに聞こえた

ゴミ箱とお弁当箱のすれる音を聞いておもった―












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