君は俺のもの
「大丈夫だから大丈夫だから。」
そうやって美咲はわたしをやさしく抱きしめる
なにも言わなくても 美咲はわかってくれる
そういう人が1人いるだけで人間は救われる―
「ありがとう、美咲」
「うん、でも無理はしないで」
力強い美咲の目が わたしをとらえてる
「無理なんてしてないよ!
わたしは まだ頑張れるから」
精一杯笑ってみせる
美咲には 心配かけたくないって思うから。。
「芹那・・・」
美咲の優しい目と声―
それだけでわたしは充分なんだ。