君は俺のもの




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あれから5分ぐらい・・・



商店街の入口のアーチ

そこから おなじ制服の人が走ってくる。








―もう潰れてしまっていた服屋さんのシャッターに

背をもたれて座っていたわたしに向かって

まっすぐに。







「はぁっはぁっ・・・ごめん、遅くなった・・・」


息も切れ切れで 肩で息をしてる 翔くん

遅くなった ってそんなことないのに。。


「ううん!! 全然だよ!

来てくれてありがとう」


海斗に ありがとう という時より素直に言える



そんなわたしをみて ふわっと笑った翔くん

そして 曲がっていた背を まっすぐに伸ばして



「いいよいいよ、元気そうでよかった

泣き出すんじゃないかと思ったよ(笑)」


といって 私の目を見てくれる






なんだか 胸がドキッと音を立てるわたし


でも 浮かんでくるのは・・・海斗の顔














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