君は俺のもの
店員に誘導され、色とりどりの廊下を歩く
「わぁ~かわいいね、ほんと」
「だなー!あ、あれいちごの部屋じゃね?」
「ほんとだ! 真っ赤だね(笑)」
「スペイン人っぽい(笑)」
「なにそれ、熱いイメージってこと?(笑)」
「そう(笑)」
「あはは(笑) たしかにそーだね(笑)
あ、あれは青色だ!なんの部屋だろ?」
「んー、ブルーベリー?」
「ブルーベリーっぽいね! あれは?」
「んー、紫だから。ぶどう?」
「なるほどー、あれは?」
「え、緑色・・・わかんねぇ」
そうやって2人でグダグダと歩いていると
店員が足を止める
「こちらが バナナの部屋でございます」
そういって開かれた扉の先―
「わぁ~!!!!!! かわいい////」
「うわぁ!すっげ!」
そこに広がるのは まっ黄色なバナナの世界