君は俺のもの



店員に誘導され、色とりどりの廊下を歩く




「わぁ~かわいいね、ほんと」


「だなー!あ、あれいちごの部屋じゃね?」


「ほんとだ! 真っ赤だね(笑)」


「スペイン人っぽい(笑)」


「なにそれ、熱いイメージってこと?(笑)」


「そう(笑)」


「あはは(笑) たしかにそーだね(笑)

あ、あれは青色だ!なんの部屋だろ?」


「んー、ブルーベリー?」


「ブルーベリーっぽいね! あれは?」


「んー、紫だから。ぶどう?」


「なるほどー、あれは?」


「え、緑色・・・わかんねぇ」




そうやって2人でグダグダと歩いていると

店員が足を止める



「こちらが バナナの部屋でございます」

そういって開かれた扉の先―




「わぁ~!!!!!! かわいい////」

「うわぁ!すっげ!」




そこに広がるのは まっ黄色なバナナの世界







< 86 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop