君は俺のもの
パタンッ
静かに閉じられた扉
「あ!ソファーがバナナの形してる!」
「うわ!まぢだまぢだ~!
座ろうぜ~♪」
2人で一気にふかふかのバナナソファーへと走る
ポンッとダイブした椅子はおおきく跳ねる
「ふかふかだね~」
「でっけぇしな~」
二人なんて余裕なほど大きいソファー
それでも俺らは 肩を寄せあって座る
「なに飲む?」
バナナ柄の机の上にあるメニューを芹那ちゃんの前に置く
それをよそよそと開いてる
そして
「んー、やっぱバナナジュース?(笑)」
そういってニカッと笑う
おれたちがはじめて出会って5時間
会った時の緊張感なんかまるでない―