君は俺のもの



でも わたしがどれだけ恋をしても

どれだけ愛しても

海斗は心を開いてはくれない―




だから言ったの


『彼女のフリをしてあげる

海斗が女に困らないように私がガードしてあげる』


って。


ほんとうに意味がわからないよね(笑)

急にそんなこといわれた海斗はバカにしたようにわたしを見て、笑った



『そんなに俺の彼女になりたいんだ

なら、いいよ。俺を守って


うるさい女が近づかないように

だれも俺を見ないように


偽物の彼女になってよ』






そこからはじまった 偽物―

海斗はわたしを愛してない



海斗の心の闇を無くすため

海斗のストレス解消のため

わたしは 彼女のフリ をしてる―






わたしは本当に愛してるよ?

でも彼には近づけない―











< 93 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop