君とあたしの永遠の約束
こっちは3年生の教室が並んでいる。


雰囲気はやっぱり1年とは違っていて、大人っぽく見えたりもする。


「あ、来た!」


「やった! ラッキー!」


2人のテンションが上がるのも無理はない。


今日は運よく、3年の中でも一際目立っている集団が向こうから歩いてきた。


「大翔(ヒロト)さーん!」


沙耶は目をハートにしながらかけよっていった。


大翔さんとは、リーダー格なのだろう。


確かにかっこいい。


背が高くて、キリッとした目なのに、笑うととても優しい顔。


そのギャップに、みんな惚れたりもするのだろう。


「リンは、誰がかっこいいと思う?」


葵はグループから少し離れた所で、にやけながらあたしに聞いた。


「みんな。なーんてね!」


「まぁ、たしかにみんなかっこいいよねー。リンってどういうタイプがいいの?」


「あたしは、チャラくない人! さわやかな人が好きかな」


「ほーう、なるほど」


相変わらず沙耶は男たちと楽しそうに話している。


あたしにも、あれくらいの勇気がほしいよ。




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