君とあたしの永遠の約束
「全然いいよ、俺らも今ついたとこ。
とりあえず入ろ」







「はい!」


どうしよう、こんなに大勢の男子と遊ぶのが初めてで緊張してきた。



とにかく、あたしから話しかけるのはやめておこう。


誰かが話しかけてきたら、応えるだけでいいや。



部屋に入っても、あたしは歌うことなく時間が過ぎていった。



沙耶と葵はというと、テンションMAXの状態だ。


唯一このカラオケで分かったことは、大翔さんが意外にも音痴だったということ。

しかも、本人はそれに気づいていないのだから問題だ。



「ねぇ、リンちゃんは歌わないの?」



隣に座っている亮太(リョウタ)さんが話しかけてきた。


亮太さんもかっこいい方だと思う。



いや、このグループにいる時点でみんなイケてる男なのだろう。


大翔さんと亮太さんの他に、あと4人の先輩がいるけど、みんな人気なんだろうな。



あたし、恋愛できないなんて言ってるくせにけっこうミーハーじゃん。




「あたし、人前で歌うのがあんまり得意じゃなくて」



「あー、なるほどね。話したこともない奴らばっかりだもんな。まぁ、俺らは話したことないとか、全然気にしないから楽しんで!」



「ありがとうございます」



「それにしても、佑典(ユウスケ)のやつ遅いな。いつまで部活やってんだよ」




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