ひまわりの約束
「はいっ。」
あたしは笑顔で
日向の小指に
あたしの小指を絡める
「「指切りげんまん
ウソついたら
針千本飲ーますっ
指きったっ。」」
「これで、約束な?」
「うんっ!約束っ!」
ぎゅっと抱き合い
重なる影
あたしは
日向の温もりを感じるだけで
幸せやったんだ
「ねぇ…明日また会える?」
「…っん?」
「明日、、、12時に”いつもの場所”に居るから…」
「…っわかった!!」
「さぁ。帰ろっか。
荒木屋で駄菓子買ってさぁ。
あーちゃん。」
「うんっ!」
あたしたちは
手をしっかりと握りしめて
ひまわり畑を後にする
やさしくて
見た目もかっこ良くて
運動も勉強もできる
明るくて友達もたくさんいる
そんな日向が大好きやった
けど…
次の日
”いつもの場所”に
日向の姿はなかったんだ。
それから
日向が
あたしの前に
姿を見せることは
なかった…………