ひまわりの約束
教室には
あたしと赤崎くん
そして
寝てる日向
「赤崎くん。」
「葵ちゃん。答え。見つけてくれた?」
声が教室に響く。
あたしは
赤崎くんの言葉に
静かにうなづいた。
…もう決めたんだ。
前を向くって…
日向から1歩離れる
いつまでも
日向を追いかけるわけには
いかないから
「ふわぁぁあ。ん?」
大きなあくびをして起き上がった日向に
あたしたちの視線は向いた。
あーもータイミング悪いって…
「ったく。お前は寝てろって。」
「あぁ?なんだよ。その言い方は」
「お前は邪魔だっつってんの。
あぁ。話聞きたきゃ残れば?」
「…ったく。人のことは興味ねぇよ。」
日向は立ち上がると
背伸びをして
あたしたちを見つめた。
「葵、煌月。幸せになれよ。」
「えっ………」
そう告げて
静かに教室を出て行った日向
…悲しそうな顔をしてた。
…なぜ?
わからない
日向の気持ちがどこにあるのか
わからないよ…
…日向。
君はなぜそんな顔をしたの?
あたしは日向が出て行った後も
呆然と立ち尽くしてしまった。