ひまわりの約束


「…さっさと決めようぜ。こういうのが一番だりぃから。」





「あっ。うん。

えーっと。まずは、団長を決めます。誰か立候補おらん?」


「…」


「誰かいねぇの?やる気あるやつ。」


「…俺やるよ。」


「…赤崎くん。」


「んじゃあ、煌月で。」


「赤崎くんにはリーダーとして引っ張ってもらいたいと思います。」



ーー…パチパチパチ




「えーっと。次は
出場競技を決めるけん。
出たい競技に名前書いて?

1人1つは出て!?それ以上は自由!」



「日向。競技名と人数書いて。」


「…っ命令すんな。…ったく。」



「競技は、玉入れ、綱引き、大縄跳び、オセロゲーム、キャタピラー、ドッヂボール、ムカデ競争、パン食い競争、応援合戦、色別対抗リレーの10個!応援合戦は事前練習がありまーす!じゃあ女子が先にかいてー!!」



ーーー……ザワザワ


黒板前がざわつく。





「あたしは、玉入れと綱引き。」

「葵がそうならあたしもっ!」

真奈はあたしの書いた下に名前を書く。

「他のは大変やし。まぁ人数調整で出るなら出ればいいよね!」


「もちろん。去年もそうやったし。

…はい!みんな書いた?

…じゃあ女子は座って!!

男子書いてー!」



…日向は何するんだろ。


この学校は
多分普通の高校の体育祭とは違う。


運動が苦手な子も参加しやすいように
リレーとか走るものは少なめ。


ベーシックの子もDayコースも参加だから、毎年なんだかんだ盛り上がるんよね。






ーー…ザワザワ



あたしは黒板から少し離れた場所から男子の様子を眺めた。


< 119 / 233 >

この作品をシェア

pagetop