ひまわりの約束
「…さっさと決めようぜ。こういうのが一番だりぃから。」
「あっ。うん。
えーっと。まずは、団長を決めます。誰か立候補おらん?」
「…」
「誰かいねぇの?やる気あるやつ。」
「…俺やるよ。」
「…赤崎くん。」
「んじゃあ、煌月で。」
「赤崎くんにはリーダーとして引っ張ってもらいたいと思います。」
ーー…パチパチパチ
「えーっと。次は
出場競技を決めるけん。
出たい競技に名前書いて?
1人1つは出て!?それ以上は自由!」
「日向。競技名と人数書いて。」
「…っ命令すんな。…ったく。」
「競技は、玉入れ、綱引き、大縄跳び、オセロゲーム、キャタピラー、ドッヂボール、ムカデ競争、パン食い競争、応援合戦、色別対抗リレーの10個!応援合戦は事前練習がありまーす!じゃあ女子が先にかいてー!!」
ーーー……ザワザワ
黒板前がざわつく。
「あたしは、玉入れと綱引き。」
「葵がそうならあたしもっ!」
真奈はあたしの書いた下に名前を書く。
「他のは大変やし。まぁ人数調整で出るなら出ればいいよね!」
「もちろん。去年もそうやったし。
…はい!みんな書いた?
…じゃあ女子は座って!!
男子書いてー!」
…日向は何するんだろ。
この学校は
多分普通の高校の体育祭とは違う。
運動が苦手な子も参加しやすいように
リレーとか走るものは少なめ。
ベーシックの子もDayコースも参加だから、毎年なんだかんだ盛り上がるんよね。
ーー…ザワザワ
あたしは黒板から少し離れた場所から男子の様子を眺めた。