ひまわりの約束





「…日向?」

そこにはあぐらをかいて座る日向の姿。


…参加者一覧には名前なかったけど


「…出ろって言われたからさ。」

「…そっそっか。」

あたしはそのまま日向の後ろに座った。



…男子が玉入れに参加するなんて
滅多にないこと。

参加するならカゴ役だけど
ここにならんでるってことは

投げる側だよね。



「はい。参加者のみなさんは、白線ラインに並んでください!!」


森ちゃんのアナウンスで
選手が散らばっていく。


「…っこっち来いよ。」


また日向に手首を握られると
連れられるまま立ち位置を変えた。


「…日向?」

「…やり方。わかんねぇから。」

「…女子も居るから、あんま本気で投げんでね?」

「…あぁ。わかってる。」







ーーー…ピーっ!!



笛が鳴った瞬間
3色のお手玉が
宙を舞った。



< 129 / 233 >

この作品をシェア

pagetop