ひまわりの約束



…なんでさくらがここに




さくらは
全日の商業高校に通ってた。
でもなんでか留年になって

そこまでは聞いていたけど
なぜここに…



「…はぁ。あいつに葵と合わせたくない。」


…せっかく
葵と一からやり直そうとしたのに



また壁できんじゃん…



…どうか葵が見てまっ



「…戻ってきた。」



葵のその顔は
不安そうな表情で…



…っ手遅れか。


「…っお。おかえり。」


「…うん。」


表情がこわばってる葵はそのまま
凪紗ちゃんのところに座った。



…確実に見られてる



「…はぁ。ったく。めんどくさいことになった。」


俺はため息をつくと
下を向いた。


「…どしたんだよ。日向。」


隣に来たのは煌月。
団旗持ったまま
座りだした。


「…あぁ。さくらがこの学校に居って。まだ諦めてないって…。俺、葵とやり直すために、積極的に関わってたんだけど、それが仇になった…」


「あぁ。積極的にいってんなとは思ってたけど…さくらが居るのはまずくね?」


「あぁ。」


「葵ちゃんにも、過去を話す時期にきてんじゃねぇの?」


「…っ。」


「あとはお前が、素直になるだけだろ?頑張れ。サポートならいくらでもすっけんな。」



「あぁ。サンキューな。」



煌月は笑顔で応援エリアに戻って行った。


…また一波乱ありそうだな。



俺はまたため息をつくと
競技エリアを見つめた。




〜日向side end〜


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