ひまわりの約束




「あっ。おはよ。」


「あぁ。おはよ。」


日向と挨拶だけは
交わせたあたしは

急いで席に座った。



…日向はやっぱりむすっとしてる

表情一つ変えずに



…あたしが過去を知ってしまったこと

怒ってるかな…




「…なんだよ。」


「…あっ。いや。…っ別に」



あたしはとっさに視線をそらした。


…ふぅ。
なんであたしは
日向をガン見してんのよー!!




「…来週が最終レポート提出日やけん。
ちゃんと提出せんと。半年留年決定するけんねー?」




…っそっか。

来週金曜で今年度卒業できるかが
決まってしまう。


…入試やらなんやらで

…レポートかなり残ってる。


…っかなりやばい…かも



「えーっとまだ全部出してないのはー。


煌月、希衣、海人、凪紗、葵、真奈、日向…」

ってみんなぁ!?!?


出しとらんのー!?




「…しかも日向。1枚も出してない!
早く出しなさいよ?」


「…」


「…んもー。うちのクラスは
大半が推薦なりAOなりで進路決まってんだから、しっかりしてもらわんと。


んじゃあとりあえず、ホームルーム終了!

休憩入ってー。」



その声で教室は一気に騒ついた。



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