ひまわりの約束
「…結構片付いてんじゃん。」
「…そうか?」
「男の子の部屋にしたら
片付いてるほうなんやない?」
日向の部屋は意外とシンプルで
ベッドに
ちょっと大きめの折りたたみ式テーブルが2つ。
ウォークインクローゼットには
洋服たちが綺麗にかけられていて
意外と几帳面なのかな…
「お前の部屋はぐちゃぐちゃなんか?」
「…いーや。そんなことはない。
むしろ、ここよりは綺麗かなぁ。」
「…ふぅん。」
日向はそう言うと
Tシャツをガバッと脱いだ。
「…っわっ!」
「…なんだよ。その反応。」
「だっ。だって。はっはだっ。」
「…ったく。ただ着替えるだけだろうが。」
「…っ!!」
「…はぁ。そんな身構えなくても。
誰もお前なんか襲わねぇよ。」
「…んなっ!!」
「はいはい。そんなムキになんな。
着替える姿見たくねぇなら
布団被っとけ。」
そう言って
ベッドの布団をあたしに
もふっとかぶせた。
しかも上半身裸のまま。
すごい近くで見たけど
…腹筋すごかったな。
…日向の香りがする。
日向がいつもつけてる
シャネルの香水。
それと
日向から香る匂いが混じってて…
あたしは布団を
クンクンと嗅いでしまうんだ。