ひまわりの約束
「着替えたぞ。」
その声とともに
あたしの楽園は終わりを告げた。
「あぁ。ちょうどもふもふでよかったんにぃー。」
「ずーっと被ってちゃ
レポートできねぇだろうが。」
「あっ。そうか。」
「あっそうかじゃねぇよ。」
…ブーっブーっ
その時
テーブルに置いてた携帯が響く。
「あっ。電話。
…もしもし。
凪紗?
どこ?住宅地ついた?」
「葵ん家はついた。
そこからまっすぐ行くんよね?」
「うん。そー。
で、端っこまで行ったら
その家の向かい側だょー。」
「了解。今日は、赤崎くんとあたしだけになったけん!」
「減ったねぇ。まぁいいや。気をつけてねー。」
あたしは電話を着ると
テーブルに携帯を置いた。
「…ふぅ。」
あれ?日向が居ない。
…なんかそういや。
…ご飯食べてくるとか
「…家ではなに食べてんのかな?
ってか料理なんでするん?」
あたしは気になって
日向の部屋を出て
リビングに向かった。