ひまわりの約束
「…っ。そんな日向は。どうなんだよ。」
「あぁ?俺?終わってるし。」
「えーっ!マジかよ。
…あっ。お前まさか
また適当に書いてんじゃ。」
「こんなん、とりあえず埋めて出しちゃえばいいやろ?
60点越えれば
再提出はねぇんだから。」
「よかねぇし。
…ったく。とりあえずみんなで教え合いっこ。
やろうぜ。」
「うん。そうだね。赤崎くん。
化学教えて?得意でしょ?」
「おう。貸しなさぁい。…」
あの2人
なんだか距離が近くなったような…
凪紗!ファイトじゃー!!
「…ねぇ。日向。」
「…」
日向はポテチ片手に携帯ゲームに没頭。
「あぁもー。日向ぁ!!」
あたしは携帯を取り上げると
電源をOFFにした。
「んだよ。せっかくいいとこやったんに。」
「いいもないわいっ!!
ゲームなんかしてないで
ちゃんと勉強してよ!!」
「はぁ?めんどくせぇなぁ。」
「そんなこと言ってないで。
はい。やる!適当なんてさせないからっ!」
「…ったく。真面目にやりゃいんだろ?」
「そうそう。ほらちゃんと解く!」
あたしは日向のペンケースから
シャーペンと消しゴムを取り出すと
日向に持たせた。
「…ったく。仕方ねぇな。」
「うん。やろやろ。
ほら赤崎くんと凪紗も頑張ってやってるし!」
「…はぁ。数学Ⅱか。」
「数学苦手?」
「好きじゃねぇよ。しかも三角関数とか。」
「あっじゃあ、あたし、教えてあげる!!三角関数は理解してるから。」
…うん。この前授業でやってた。
ノート見れば大丈夫。