ひまわりの約束
第5章
悪夢の到来
♪〜♪〜♪〜
んー…っ
♪〜♪っ
ー…………
♪〜♪〜♪〜
「…んーっ!!うるさぁいー!!」
パシッーー
♪っ…
部屋に響き渡った音は
あたしの1発で止まった…
ように感じたが…
♪〜♪〜♪〜♪〜♪
今度はバイブレーションとともに
けたたましい音が響き渡った
携帯のランプは
電話を示す緑色に光っている
「んー?誰よ…朝から…」
あたしは目をこすりながら
携帯を取り電話に出た。
「…ん。あい。なんすか?」
「…なんすかじゃねぇよ!
あーちゃん!!」
「…!!?来夢!?」
あたしはびっくりして
さっきまであった眠気が
吹っ飛んだ。
あーちゃんなんていうのは
来夢だけだから
すぐにわかった。
けどその口調は
いつになく強い。
…なにか嫌な感じがする
その声に反応するように
あたしの心に不安という雲が
かかり始めた。