ひまわりの約束
「…ウソであってほしい…」
あんな元気だったのに…
日向………
急にどうしちゃったんよ……
「…ッ日向…どうか無事でいて…」
あたしは
そう願いつつ
準備を済ませると
買ってもらった新古車に乗り込んで
病院へ向った。
普段は近場しか乗らない車
まさか
こんな長い距離走ることになるとは…
「…大丈夫。日向はこんなことで…」
そう祈りつつも
悪い予感がよぎる
それを懸命に
振り払うんだ。
日向は大丈夫。。。
大丈夫。
恐怖と不安に
押しつぶされそうに
なりながら
運転をつづけた。
どうか無事で…
神様…
家を出てから35分
隣町の光来苑総合病院に到着した。
「ふぅ。やっぱここは大きいな…」
数年前にリニューアルした病院で
この辺りじゃ
大学病院に並ぶ規模
広い敷地に
たくさんの病棟らしきビルが
建っている
この規模の大きさ
それだけで
不安と恐怖が増した。
だって
日向にのしかかる病が
重いものだって
証明してるようなものだから。
「彼女として、幼馴染として、
会いにきたんだから。」
そう自分に言い聞かせ
深呼吸すると
車を出て
面会用入り口に向った。