ひまわりの約束
ピンポンー。5階です。
コールが鳴ると
一気に扉が開いた。
「葵っ!!」
「あーちゃん!!」
「みんな…」
そこには
来夢たちみんなが
集まっていた。
あたしはその輪の中に駆け寄る
「葵。大丈夫?」
「…うん。」
「俺たちも朝花凛さんから連絡来てよ。
ダッシュで来たからさ。なぁ。煌月。」
「…あぁ。」
煌月は元気がなく
不安な表情をしていた。
「…煌月?」
「…」
「こいつ。憔悴しきっちゃって。」
「…だっッて…な…」
煌月は泣き崩れて
しゃがみこんでしまった。
…煌月。
なんで…
「とりあえず。あーちゃん。
病室に日向居るから行ってあげて?」
「…わかった。みんなは?」
「あたしたちは、下のコンビニ行ってくるけん。お腹空いちゃったし。」
そう言って
美香と来夢、煌月は海人に支えられて
涙をすすりながら
エレベーターに乗り込んで行った。