ひまわりの約束
第1章
小学校最後の夏休み
「もーいーかい。」
遠くで聞こえるこの声
もう1分経ったのかな?
「「「「「もーいーよー。」」」」」
隠れたみんなが
一斉に声を上げる
あたしは小学校の校舎の陰に
隠れていた。
須藤 葵 (スドウ アオイ)
小学6年生
夏休み終盤の今日は
いつものように
友達とかくれんぼ
ただー。
「今日こそは見つかりませんよーに!」
毎回見つかるの早くて….
いっつも最初に見つかるあたし
下手くそなん、かな?隠れんの…
「はい。あーちゃんみっけ。」
祈るも虚しく
オニの日向(ヒナタ)にあっけなく
見つかってしまった。