ひまわりの約束





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葵へ


この手紙は
俺からの想いと

俺が
もしもの時のために
葵へ
この手紙を残しておきます。



遺言?ってほど
重たいものじゃないから
安心して読んでな?



って
手紙なんて
書かないから
なんか照れ臭いけど。







はぁ。
なに書いていいかわかんないから。


とりあえずチャチャっと語ります。






俺の初恋の話






俺の初恋は4歳の時。


14年前か。


初めて幼稚園行った日に
砂場で友達と
遊んでる
目がクリクリで
笑顔がかわいい
明るい女の子に
一目惚れしたんだ。




それから
同じマンションってこともあって
ずーっと一緒に遊んでた。




もちろん当時の彼女に
恋愛感情があったかは知らないけどな。




小学校高学年になると
遊んでても変に意識しちゃって
照れ臭かったな。




周りも了承済みみたいで




そして
俺の大好きなひまわり畑に
連れて行って告白したんだ。




もちろんOK




でも俺は心から喜べなかった。




だって次の日には
引っ越すことが決まってたから。



んじゃあ告白すんなって?

何と無く
しておかないと
どんどん離れて行くような気がして


彼女を大好きだからこそ
なにか確信が欲しかったんだと思う。




その次の日も会うつもりだった。

その時に
封筒に入れてるお守り
渡すつもりだったんだけど

叶わず…







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