ひまわりの約束
それに
日向を心にしまうって
意外と難しいんよ?
鍵をかけても意味ないくらい
溢れてきちゃうんだ。
日向以外の人と幸せになるなんて
あたしにはできない。
日向がいいの。あたしは。
日向と幸せになりたいから。
あたしは願うよ。
日向が元気に帰ってくること。
時間がかかってもいいから。
あたしは
君というかけがえのない宝物を
もらったんだ。
出逢えたことに感謝してるよ?
本当にありがとう。
そして
これからも
よろしくね…
「葵ちゃん?」
「花凛さん…。」
「あたしも日向が居ない世界なんて、絶対に嫌だから。」
「日向の無事を祈ろう。な?葵ちゃん。」
あたしは涙を拭くとゆっくりソファーに座った。
大丈夫…
日向は大丈夫。
あたしは手を握りしめて
祈るように
手術室を見つめた。