ひまわりの約束
「日向。ありがとうね。」
「ん?こっちこそ。ごめんね?
子育て任せっきりで…。
そしてありがとうな?」
日向はあの頃と同じ
輝いた笑顔で
あたしを見つめた。
「ううん。
日向が仕事頑張ってる分
あたしは育児で頑張らないと。」
日向は精神的な部分で
いつもあたしを支えてくれるから
「あっ。葵にもプレゼント。」
「えっ?」
「挙げてなかった結婚式。
子供たちも大きくなったし
挙げよっか。
神様に本当の意味で
永遠の愛誓わないと。」
「えっ…!?」
挙式。してくれるの…!?
あたしは
突然のプレゼントに
驚きを隠せない。
「仕事は?」
単身赴任は3年くらいって…
「うん。予定はそうだったけど
総本社に引き戻された。
まぁパパさんが早く継げってさ。
社長業務。」
「えっ…それは…」
「今月いっぱいで
東京本社からこっちの
総本社勤務になるんよ。
だから。一緒に暮らせる。
子育ても一緒に頑張るから。」
「…ひなたぁッ…っぐすん」
一緒に暮らす夢
来月には叶うんやね?
あたしは嬉しくて
ポロポロと
溜めていた
涙が溢れた。