ひまわりの約束


その後も滞りなく
進行されて

無事に入学式が終わり






あたしは電車に揺られながら
流れていく景色を眺めていた。








家まで電車を乗り継いで
1時間ちょい



隣の県のド田舎まで帰る





電車の窓の景色も
ビル街から
緑がいっぱいの
自然豊かな街並みに変わっていく




「はぁ…」






今日1日いろいろあったな…





日向…



変わってた





昔はあんなんじゃなかった




もっと優しかったし
笑顔も太陽みたいに
輝いてた





なにより
やんちゃでカッコ良くて
中身は真面目で
勉強も運動もできて…





キラキラしてたあの頃の
日向は
どこに行っちゃったんかな?



あたしは時間という
時の流れに恐怖すら感じた。






もしかしたら
日向も同じように
思ったかもしれん




日向…




友達だと思ってたんにな…




あたしだけやった。




あたしだけまだ
あのときのまま




先には進んでなかったんかな…
時間だけが過ぎて…




「はぁ…」




ため息が止まらないよ…



なんでこんな辛いんかな…



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