ひまわりの約束




ブルっーブルっー



急に
ブレザーのポケットに入れていた
携帯が震え出した。





誰やろ?





あたしは急いで携帯を開く





”美香”




美香?




そこには幼馴染の美香の文字




あたしは迷わず
電話に出た。




「もしもし?美香?」




「あっ葵?おひさぁ。」




「おひさぁ。どしたん?」




美香から電話なんて
滅多にくることはない




美香は
進学校に行ったけん
勉強で大変みたいやし



しかも13時20分

全日はまだ学校のはずけど…



「いやぁ。久々こっち早く終わったけんが、電車一緒ならんかなぁって思って。今どこ?」



「電車の中だよ?」



「マジで?なら乗り換えするよね?」



「うん。いつものとこで。」




「ない、ホームで待っとくけん。確か2番ホームやけん。」



「了解っ!」


ガチャッー


「ふぅ。」


今日は全日も早いとかな?
補習ないんかな?


あたしはそんな疑問を抱きつつ
変わりゆく景色を眺めた。








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