ひまわりの約束
「…っグスッ…」
どんどん溢れていく
悲しみの雨は
止まることを知らないんだ…
今日何回目やろ
こんな泣いたの
あれ以来やな…
あたしはベッドから勢いよく
起き上がると
おもむろに
本棚に入れてあった
昔のアルバムを取り出した。
カタンっー
「ん?」
アルバムとアルバムの間に
挟まっていた
白い紙
「…写真?」
あたしはそっと取り出す
「…えっ…」
そこには
小学校の校門前で
ランドセルを背負った
あたしと日向が
仲良く手を繋いで
笑顔でピースサインをして
写っている
しかも春
それにどう見ても
あたしたちが幼すぎる
下の日付を見ると
「20☆♢年4月10日…」
あたしたちが
小学校に入学した日…
「日向ぁ…」
大好きな気持ちが
封印していた鍵が
外れたみたいで
日向への想いが
どんどん溢れてきた