ひまわりの約束
「…っはぁっ。はぁ。」
後ろから聞こえる
誰かの荒い呼吸
…ん?誰か後ろに居る?
俺はお茶のペットボトルを
隣に置くと
後ろを振り返った。
「…なんだ。お前かよ。」
テラスの入り口に居たのは
海人
海人との付き合いは
まだ丸2年と浅い
けど1番に
俺のことを気にしてくれている。
優しい奴だ。
「お前かよ。じゃねぇわ。」
そう言って
近づいてくると
俺の隣に座った
「…なぁ。葵ちゃん。
あんなして大丈夫なんかよ。
ちょっと酷すぎなんじゃね?」
「…はぁ?」
酷すぎ?
これが
俺のあいつに対する接し方だ。
昔とは違う
俺の隣に来るなという
メッセージでもあんだから。
「お前の初恋相手なんやろ?っならさ…」
「…あいつに、、、近づいて欲しくねぇんだよ。」
「…なんでそうなんだよ!」
海人は
怒鳴りつけるように言うと
俺の顔を睨んできた。